未来農業創造研究会がめざすもの

日本の黎明期から現代まで長きにわたり私たちの生命を支えてきてくれた日本農業。その日本農業が今、さまざまな要因のもとで大きな転換を迫られています。多くの課題をもつ農業ですが、生命を司る根幹産業としてその必要性・重要性はより高まっており、未来へ向けた大きな進化が必要です。

進化した新しい未来農業、その一端を新しく瑞々しい価値観を持った、若者と女性が担ってゆくでしょう。また、異分野から農業に魅せられた方々もその専門知識と感性を農業で活かしてゆきます。新しいわたしたち未来農業創造研究会(農創研)はそんな方々と共に農業を応援し、ともに成長してゆくことを目的としています。

大地の力コンペが目指すもの

課題多き農業ではありますが、これまでも、そしてこれからも非常に重要であり、大きなパワーと魅力を持った産業であります。その力は現代社会を悩ませる問題を解きほどくことができるかもしれません。そのような、農業の力やそのフィールドを通してさまざまな社会課題の解決を目指す動きを「アグリ+(アグリプラス)」と名付けました。

大地の力コンペは「アグリ+アイデア」を表彰するとともに、未来に向かって大きくはばたくお手伝いをすることを目的とします。

また、未来農業の中心となる若者・女性が活躍できる事業やアイデアにスポットをあてるとともに、異分野からの知恵も取り上げながら農業の裾野を広げることを目指します。

テーマ

大地の力第6回テーマは「農業 x つくる責任つかう責任」です。

今を生きるわたしたちは、地球環境を維持しながら次の世代へ引き継ぐ責務を負っています。
一方で、より早く・より便利に・より快適にという欲求に抗いながらその責務を実行することはなかなか難しいものです。

環境の維持と社会の発展を両立すること。それが「持続可能な発展 - SDGs」のひとつの目標だといえます。

環境との関わりが深い農業の世界でもSDGsへの寄与が求められています。
自然環境とは一見仲が良さそうな農業ですが、自然の恵みを享受しながら環境破壊の原因となっていることも事実です。

農業が環境破壊の原因になる理由の1つは、わたしたち消費者にあるかもしれません。
きれいで新鮮な野菜・安全安心な食肉や卵・お財布に優しい「食」などを追求することが自身の首を締めることにつながっていることも。
それらは「食品ロス」という大きな環境負荷につながっています。

「農業 x つくる責任つかう責任」というテーマには、大きく以下のような想いが込められています。

・農業そのものが環境によりやさしくなること
・農業の力を利用して環境をより良くすること
・わたしたち消費者が農業や食の現場でよりよい行動をおこなえること
・食品ロスなどの諸課題が解決に向かうこと

わたしたち自身と次世代に、よりよい環境を実現できるようなアイデアを募集します。

募集内容

みんなが活躍

年齢や性別、国籍、文化、宗教、価値観、障がいの有無などに関わらず、誰もがそれぞれの個性を活かして活躍できる仕組みを作り、誰も置いてきぼりにならない社会をつくるアイデア

命をつむぐ

食や農の分野で、持続可能な発展につながるアイデア

地域を元気に

地産地消など、地域に根差した食文化や農業遺産を利用しながら、地域を活性化するアイデア

環境を守る

つくる人・つかう人それぞれが責任を持たなければならない環境問題。その諸問題を解決するアイデア。

明日を創る教育

環境に配慮した消費行動をとれる消費者や、つくりてを育成するアイデア

パートナーシップ

異分野からの、作り手である生産者の発展や、環境に配慮した消費者育成につながるアプローチ

ミライの道具

作り手・使い手が、環境問題・食品ロスなどの諸問題に先端技術を用いて取り組むアイデア

そのほか

環境負荷や食品ロスなど、作り手と使い手の責任が問われる課題を解決に導くアイデア

審査項目

社会的インパクト

農業だけではなく社会全体をよりよくするものかどうか

革新性

これまでにない、ワクワクするようなアイデアであること

事業性

実現可能性があり、持続性があること

募集対象

 

学生・社会人どなたでもご応募できます。

※過去に別のコンペ等で受賞されたアイデアでもご応募可能ですが、審査時に考慮させていただきます。大地の力コンペでの受賞が、より一層の社会貢献に繋がるかどうかが検討内容となります。