グランプリ

くるくる ミラクル ヘラクレス

秋田県立大曲農業高等学校

シイタケ生産量全国4位の秋田県から発信する「廃菌床xヘラクレス」堆肥の未知なるパワー

〜生産性と持続性を兼ね備えた農業を目指して〜

化学肥料削減を掲げる農林水産省の戦略を知り、捨てられていたヘラクレス堆肥に着目し研究してきました。
成分分析や栽培実験を行い、肥料効果があることを確認できたヘラクレス堆肥を広めるため、
①カブトムシが好きな小学生等向けのアクアポニックス風栽培キットの開発
②有機化が難しいといわれる水耕用液肥開発によって、生産性を持続性を兼ね備えた農業を実現することで地域創生を目指します。

氏名担当分野所属企業・団体・学校
加藤 仁衣奈サブリーダー大曲農業高等学校
関口 宗浩研究リーダー大曲農業高等学校
佐々木 棟旺記録リーダー大曲農業高等学校

準グランプリ

渥美農業高校 動物科学部

愛知県立渥美農業高等学校

規格外トマト給与でウマい豚肉生産

愛知県田原市は全国有数のトマト産地であることに伴い、規格外トマトが多く廃棄されている。JA愛知みなみの規格外トマトを黒豚の飼料に添加したところ旨み成分(イノシン酸)が増加した。イノシン酸増加の要因が、トマトに豊富に含まれるグルタミン酸であると仮説を立て、実験を継続中。仮説が実証されれば、トマト生産が盛んであるが故の地域課題を地域の魅力へ変換できる。豚肉を使った商品開発や、豚肉そのもののブランド化など、地域貢献に繋がる多くの可能性がある。

氏名担当分野所属企業・団体・学校
佐野 楓本校 農業・施設園芸科 2年
藤沢ユウト共同実施者本校 農業・施設園芸科 1年
尾崎 智子助言指導本校 動物科学部 顧問

幌加内ソバ循環プロジェクト

トヅキ合同会社 石川 朋佳 氏

「幌加内そば」で持続した地域未来をつくる

そばの生産量、作付面積日本一を誇る北海道幌加内町。私は、幌加内町の農業高校出身です。3年間、そば打ちを極め、農業に触れ、青春を過ごした町です。お世話になったそば関係の方の何かの役に立ちたい。「無くならない」地域をつくるために、①「幌加内そば」のさらなる魅力化②「幌加内そば」の未利用資源を活用した地域循環モデルの構築を目指します。

氏名担当分野所属企業・団体・学校
坂本勝之生産者株式会社そばの坂本
斎藤晃お茶焙煎京都グレインシステム株式会社
小野寺智美衣服製造Oto design
円城寺篤蕎麦殻染合同会社ノーサム
北川泰治郎経営モデル小樽商科大学
内田義崇土壌研究北海道大学農学研究院
あべさやかデザインrionika design
町田紘太新素材fabula 株式会社
勝浦忠流通株式会社北海道百貨
田丸利博原料・圃場実験JAきたそらち

奨励賞

地域イノベーション同好会

福岡県立糸島農業高等学校

糸島の伝統野菜「芥屋かぶ(けやかぶ)」の種を未来に播き続ける大作戦!

江戸幕府の第八代将軍 徳川吉宗も知っている伝統野菜「芥屋かぶ」を、未来の300年先まで地域から愛される野菜にするため農業高校生がイノベーションを起こす。まずは地域の小学生に農業高校生が先生となって一緒に芥屋かぶの栽培を行い、実物で子供たちへの継承に挑戦している。この活動を続けることで地元の園児や中学生、大人との交流へと発展させたり、地元企業との連携で新商品を開発したりして「芥屋かぶ」をキーワードに新たな継承の種を播き続ける。

氏名担当分野所属企業・団体・学校
猪谷まどか代表福岡県立糸島農業高等学校
緒方恵介渉外福岡県立糸島農業高等学校
山下栞奈運営福岡県立糸島農業高等学校
楢﨑康弘企画福岡県立糸島農業高等学校

諫早農業高校 生物工学部

長崎県立諫早農業高等学校

放置竹林で未来を変える~厄介者が生み出す可能性~

日本の竹林面積はおよそ17万haである。特に九州では1950年代と比べ、面積はおよそ2倍となっている。管理されていない竹林は田や畑にも侵入し、機械化が進んでいる現代農業の作業効率を下げるほか、土壌保持力が弱いため、土砂災害の原因の一つとなっている。そこで、本研究は、連携農家・専門機関のご協力の下、竹の除草効果及びソウカ病抑制効果を農業資材として活用することで、放置竹林の削減と、農家の農薬及び除草剤などのコスト削減を目指した取り組みである。

氏名担当分野所属企業・団体・学校
下川 恋々菜企画長崎県立諫早農業高等学校
浦田 優心企画長崎県立諫早農業高等学校
齊藤 流星企画・データ整理長崎県立諫早農業高等学校
吉田 健太郎企画・データ整理長崎県立諫早農業高等学校

更別農業高等学校加工分会A

北海道更別農業高等学校

学校圃場より発見したナタデココ菌を用いた高齢者に特化した加工品の開発

ナタデココは元来ココナッツを原料とし、東南アジア地方で製造されていました。本校では圃場より「ナタデココ菌」の採取に成功しました。日本の中でも冷涼な気候である北海道でナタデココ菌の採取に成功した例は、学会等で発表事例はありません。この菌を用いてトマトを原料とし、ナタデココを製造に成功しました。さらに、消費量が減少している牛乳を用いた加工品の製造と十勝の特産物、小豆、大手亡を用いた高齢者に特化した、新たな加工品作りを目指すことにしました。

氏名担当分野所属企業・団体・学校
阿部 大心製造担当北海道更別農業高等学校
山本 智寛データ整理北海道更別農業高等学校
竹田 龍成製造担当北海道更別農業高等学校
松岡 佑北海道更別農業高等学校

特別賞

上市高校グリーン分野

富山県立上市高等学校

ミシマサイコの栽培方法の研究

ミシマサイコは元々上市町広野にも自生していたセリ科植物で、1983年以降の記録がなく自生種は絶滅したと考えられている。生薬としてはトウキに次ぐ重要な原料で平成28年度は、国内使用量609t 国内生産量12tで、98%が輸入に頼っている。世界的なコロナウイルスの蔓延で流通がストップし、円安の影響で輸入価格も高騰している。そこで薬都富山県で生薬の原料を生産できないだろうかと考え、研究することにした。

未来シーズ賞 - 期待賞

世羅地域活性化班

広島県立世羅高等学校

Smile with Flowers

広島県世羅町といえば四季折々の花を楽しめる花観光施設が多くある地域として有名です。この花を活用してエディブルフラワーとして活用することを考えました。植物の花を食材とすることは以前からありますが、生花は日持ちせず、使用期間が短いことが問題でした。長期保蔵方法として乾燥方法もありますが、花本来の色が退色してしまう問題がありました。この2つの問題を解決する方法として、フリーズドライ製法を活用し、1年を通して提供できる方法により、地域にある資源の有効活用、新たな産業と雇用を目指します。

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三良(みよし)ファーム

橋本 葵 氏

FamiFarm~農作業をアミューズメントに~

農業を次世代につなぐことをミッションに、農業体験したい親子と農家をつなぐ事で、農作業を身近に感じてもらい、楽しいと嬉しいが循環する「農作業アミューズメント」を提供する。

・働く:お手伝い ・稼ぐ:日当として地域通貨をもらう ・使う:地域通貨で地産地消

地域の農業や食、お金について学び考えるキッカケとなる企画を地域一帯に広げ、次世代の担い手を掘り起こし、新たな関わりや働き方になること、全国に広めることを目指す。

秋田県立増田高等学校 野菜部門

秋田県立増田高等学校

「てんこ小豆」を消滅から救い、色彩豊かな赤飯で全国に明るさを届けます!

秋田県の横手市等には「てんこ小豆(黒ささげ)」と呼ばれて親しまれている固有種があります。白米とともに炊飯すると他に類を見ないほどの色鮮やかな黒紫色を呈することから本県の赤飯に利用されています。しかし、てんこ小豆は栽培に多大な労力がかかり、また高齢化による生産農家の減少のため、消滅の危機にあります。その危機を回避するため「省力化」と「PB商品開発」により産地拡大を目指し 全国に色鮮やかな赤飯をお届けします。日本を元気にする赤飯をお届けします。

氏名担当分野所属企業・団体・学校
中 努サービス開発
(資金調達、ビジ ネスモデル設計)
しいたけ生産者(仲しい茸園)
キユーピー株式会社
張 程アプリ開発in2dream
塩谷 吉郎サービス開発
(市場調査、ユー ザー獲得)
わさび生産者(いずのわさび)
Wismettac ホールディングス株式会社

猿投農林おはプロ研修班

愛知県立猿投農林高等学校

~地鶏生産改革~規格外米を活用した岡崎おうはんの飼育

愛知県にある独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場にて開発された岡崎おうはん(地鶏)を日本で有名な地鶏「名古屋コーチン」に並ぶ品種にするために、飼料費を抑えた飼育事例を増やして岡崎おうはんの飼育農家を増やすこと。地元企業(小売店)と協力して精肉の活用方法も同時に開発していく。以上2つを目的に飼育を行う。輸入飼料高騰への対策として「規格外米」を有効活用した飼育事例を増やしていくことで、より経営実現が可能なモデル形態を作成する。